〈五行〉というものですが、単に占いで用いるというだけでなく、一つのものの見方として使っていくことが出来ます。
例えば、物凄く管理が厳しい人っていますよね?
恋人や配偶者、会社関係の人、色んなところにいると思います。
では、個人ではなくもっと分かりやすく、管理社会なんていうものを考えてみましょう。
その前にまず少し説明を。
五行は、木火土金水の五つの要素から出来ていて、それには循環するサイクルがあります。
古臭い書き方に見えるかもしれませんが、
・木は仁
・火は礼
・土は信
・金は義
・水は智
というっものを示します。
そのサイクルは相生と相剋の二つのものがあります。
相生は、
木→火→土→金→水→木→火→土→金→水→・・・
と循環していって、前の五行が後ろの五行を強めていく流れです。
相剋は、
木→土→水→火→金→木→土→水→火→金→・・・
と循環していって、前の五行が後ろの五行を弱めていく関係です。
この考え方を使いながら、管理社会というものをお話ししていきます。
まず、管理というのは、ものがあるべき状態に納まっていることを善しとすることですから、これは義であり、金の五行が配当されます。
あまりにも管理が強くなりすぎると、金が木を剋して、木を弱らせます。
木は仁ですが、また拡がっていくことなんかも意味します。
つまり、管理が強くなりすぎると、優しい社会というものからは離れていってしまうでしょうし、拡がっていくということから成長というものも失われかねません。
ちょうど、このコロナ禍真っ只中の頃のことを考えて貰えれば分かりやすいでしょう。
管理を厳しくしたせいで、何か世の中ギスギスして、発展的には見えませんでしたよね。
次に、相生の流れから考えてみましょう。
管理が過度になれば金が強まるのですから、金が水を生じて、水もまた強まっていきます。
水が強まったのなら、水が木を生じて木も強まるのではないかと思われるかもしれませんが、そもそも木は金に剋されているのですから、強まることはありません。
せいぜい、潰れてしまわないだけです。
水は智ですから、強まれば賢いという意味にはなります。
また、水もそれなりに強いので、火を剋します。
火は礼ですから、敬意とか、そういったものを考えて下さい。
弱い火ですから、強い金を剋すことは出来ません。
火は弱まりますから、土を生じることは出来ません。
土は信であり、また同情や共感というものを意味します。
火からの支えのない土は弱いですから、強い金に生じる一方で、徐々に崩れてしまいます。
ということは、過度な管理社会(金)というものは、思い遣り(木)は失われ、そこには敬意(火)もなく、人心(土)を理解せず、知謀(水)に走ってしまいかねない社会である、と言うことが出来るでしょう。
コロナ禍真っ只中の頃のことを思い返すとそんな感じだったのではないでしょうか。
コロナ禍であれば、流行を抑えるために必要だったのでしょうが、それをいつまでも続けるというのでは問題があるでしょうね。
タイミングを見計らって、管理を緩めていかないと、いつまで経っても思い遣りのない社会のまはまになってしまいかねません。
さて、大きく社会を例にしましたが、例えば同じように人間関係で考えていくことが出来ます。
管理が厳しいということから、
・やたらと束縛がキツい恋人
・子どもに過干渉な親
というのが考えられます。
束縛がキツい彼氏や彼女と付き合っているというのなら……それで良い、幸せだというのなら構いませんが、苦しいというのであれば、よく考えないといけません。
それは、アナタのことを自分よりも下だと考えているわけであって、そんな態度はアナタのことを果たして愛していると言えますか?
まずはよく考えてみることです。
子どもにあれやこれやと習い事をたくさん詰め込んたり、「これは良いけど、あれはダメ」と全てアナタが決めてしまっていませんか?
「子どものため」と言うのなら、子どもの顔(表情)見てますか?
あまりに全部親が決めるばかりでは、本当の意味で子どもが成長出来ません。
この五行の考え方は、色々なことに置き換えて、また組み立てて、ものの本質を探っていくことが出来るものです。
こういった話までしてみたいなぁと思いつつ、Instagramで毎月第2水曜日に、『五行大義』の勉強会として配信しています。
その内容は、YouTubeにもアップしています。
「五行を学ぶ」 のページにリンクを貼っていますから、是非ご覧下さい。
また、このような五行の考え方を使って人のことを占っていくものとしては、四柱推命が最たるものです。
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